普段全く仕事をしないが俺はこれでも一応経営者だ。このたび俺の経営術を聞きたいというありがたいリクエストを頂いたので今回はそれをテーマに書いてみたい。
kaiさんの経営術のお話聞きたいですね
— NOAH (@NOAH72TN) 2018年6月20日
NOAHさんネタ提供ありがとうございました!他にもリクエストがありましたらどんどん下さいね!
kai流経営術 ~六箇条の御誓文~
一、圧倒的無駄を排除せよ
まず声を大にして言いたいのはどこの会社も無駄が多すぎる。俺が以前働いていた会社も無駄だらけ。朝礼、会議、議事録、電話、日報、飲み会、社内行事、ISO、5S、etc。
朝礼や会議など、同じ時間に一箇所に人を集めて話をするなど非効率極まりない。LINEやSMS、社内SNSツール(NIコラボなど)でやればいい。電話も相手と時間が同期するので極力使わないに限る。電話のほうが早いのは普段テキストのやりとりが主流の人だけだ。
無駄を徹底的に削ぐだけで労働時間は激減し、生産性は向上する。これは仕事でも日常生活でも大切なこと。
一、人件費をケチるな
求人出しても人が来ないと嘆く経営者は人を舐めてるとしか思えない。お前の会社のクソな条件で誰が働くかバーカと思われていること、そんな待遇しか出せないクソな企業だということに全く気付いてない。同業他社の条件見てそれより上のオファーを出さなければ良い人材なんて雇えるわけないやん。
— kai (@kai25_8) June 15, 2018
求人は滅多に出さないが、出すときは同業他社の応募条件をみてそれより良い条件で募集する。とにかくここで絶対にケチってはいけない。
バカな中小企業は低待遇の求人を毎週出して人が来ないと嘆いているが、求人は出せば出すほどその会社のクソさが露呈する。信用を毀損する行為なので採用活動は1~2週間の短期戦に限る。
求人情報紙には自社HPのURLを記載してHPを見てもらうようにしてる。HPにはやってもらう仕事の詳細をできる限り細かく書く。
これは求職者が仕事をイメージしやすくするためと、ここまで細かく書く会社が同業に少ないため良心的な印象を与えられるからだ。仕事の詳細をありのまま記載するのはお互いの不一致を避けるために重要なこと。
実際、前に採用した社員は「仕事の説明がとても具体的に記述されていてイメージしやすかったです」と言っていた。俺もそれに好感を抱き即採用。今では勝手に仕事してくれる貴重な戦力となった。
会社とは人の集合体だ。人こそが命。ここをケチる経営者は総じてゴミなのでそんな会社はさっさと潰したほうがいい。俺も数年前まで社員のほうが給料が高かったがおかげで今はぶち抜いた。
一、徹底的に放任せよ
人材育成なんて簡単なんよ。まずは
①自分の役員報酬を下げる
②それで破格のオファーを出す
③応募殺到
④真面目で仕事出来そうな人を選ぶ
⑤全部任せる
⑥俺は仕事しない
⑦自分がしっかりしなきゃ会社が潰れると思わせる
⑧めっちゃ頑張ってくれる
⑨利益が出る
⑩経営者の懐も温まるこれだけ。
— kai (@kai25_8) June 15, 2018
いざ、良い人材を雇ったらあとは全て任せる。指示は極力控えて自己判断でやってもらう。ミスしても怒らない。ミスしたときに大事なのは次に同じミスが起こらないようにすることだけ。顧客の一つや二つ消えたぐらいどうでもいい。また増やせば済むだけだ。
他社を見ていると部下や社員に細かく指示するアホが多すぎる。もっと相手に任せたら良い。でなければいつまで経っても相手は成長しない(自分で考えるようにならない)し、自分の時間は増えない。決裁権を与えることが成長に繋がる。
逆を言うと優秀な人には絶対に辞めてほしくないから給料も相場の1.5倍以上は払う。優秀な人というのは俺の時間を奪わない人。そのために相手に全部任せて自己判断でやってもらう。極力指示しない、ミスしても怒らない。これを徹底すると俺はどんどん楽になるし、相手も仕事しやすい。お互いwin-win。
— kai (@kai25_8) June 20, 2018
一、協力会社には顧客より丁寧に応対せよ
立場が弱い相手(下請けや部下)こそ気を遣わなければいけないのに、社会の大半は逆のことをする。客や上司に媚びへつらって、下請けや部下には威張り倒す。媚びる必要などないし、下請けや部下にはどうすれば相手の利になるかを考えないと。『この人に協力すればメリットがある』と思われる人になれ。
— kai (@kai25_8) June 16, 2018
立場が弱い相手こそ細心の配慮が必要だ。例えば協力会社が暇な時期に発注してたり、納期など相手の都合に合わせる、頼まれたときは協力してあげる、相手の利益も考える等。
協力会社に丁寧に接すると、いざ自分が困ったときに助けてくれるし、こちらを優先してくれる。実際、俺は顧客より協力会社の応対のほうが丁寧だ。
優良顧客を獲得するには、まずは自分が優良顧客にならなければならない。
信用できる協力会社を見つけたらあとは全部丸投げする。見積りも取らない。多少高くても構わない。お店でもそうだが、お任せが一番楽で互いに都合がいい。
一、高値をふっかけろ
相手が大手だったので普段の3倍の見積書を送っといた。けど多分これで決まる。大手は頻度の高い仕入れや外注にはシビアだが、たまの出費の決済は緩い。相場を知らないからだ。
— kai (@kai25_8) June 22, 2018
相手が大手に限らず基本的に高めの単価を提示している。それで決まれば優良顧客。決まらなければそれでいい。細かいことをグダグダ言ってくるやつは無視。しつこければ他を当たれと言う。俺は優良顧客を徹底的に優遇する差別営業しかしない。
新規開拓(営業)はホームページを充実させるのと顧客からの紹介で、これが最強だ。当初はばらまきDMやFAXを送ったりもしたが今は仕事量が確保出来たのでやってない。
一、早く帰ろう
俺が経営で最も重視しているのは社員の時給。いかに労働時間を削って時給を上げられるか。これは生産性の高さに直結する。それに俺が雇われの身でも時給を意識する。手っ取り早く稼げるほうがいいやん。だから徹底的に無駄を省いて早く帰ってもらう。客にはこちらの都合に合わさせる。それで良いのさ。
— kai (@kai25_8) June 15, 2018
弊社に経営理念がなかったので今考えてみたんだけど
「早く帰ろう」
これでいいわw
— kai (@kai25_8) June 20, 2018
弊社の経営理念
無駄を排除すれば労働時間は激減する。月給や歩合給の場合、労働時間の削減は時給の向上に繋がる。俺は、自分が働くなら割りの良い(時給の高い)仕事がいいので、いかに短時間で稼げるかが社員満足度にとって重要だと思っている。
仕事が終わればさっさと帰る。仕事がなければ休んでもらう。電話番の事務員には16時まで居てもらうが、皆の仕事が終われば転送電話に切り替えて俺も帰る。定時や昼休憩など不要。休みたいときに勝手に休めばいい。
16時以降の電話は取ったり取らなかったりと気分によるが、17時以降は絶対出ない。重要なのは他社から「ここの会社は17時(16時)以降電話がつながらなくなる」と思われること。そう周知されれば営業時間内に電話をかけてくる⇒事務員が電話に出る⇒俺が電話応対する必要がなくなる。つまり楽できる。俺は仕事したくない。
以上、経営について思うところを書いてみた。無駄を省き、人件費は高めに、協力会社に配慮し、優良顧客や優良社員を優遇する。これだけで大分マシな会社になる。中小企業はトップがクソだと社員も協力会社も不幸になる。働いてみてクソな会社と思ったら即転職することを勧める。
ちなみに優良企業の見分け方はこちら
優良中小企業の見分け方
・求人が滅多に出ない
・仕事内容が細かに書いてある(うちは求人にHPのリンクを貼ってそこに詳細を記載)
・社長が金持ち
・社員が元気
・経営理念がシンプル(うちはない)
・暇そう(面接等の優遇が効く)ちなみに労働者視点の優良中小企業の定義は時給(換算)が高いことです。
— kai (@kai25_8) June 20, 2018
ブラック企業に労働力を提供してはいけない。ブラック企業が低賃金のもとに低価格でサービスを提供すればまともな会社に仕事が回りにくくなる。
クソな会社はさっさと潰そう。人をなめてるクソな経営者は滅びたほうが社会のためになる。
終演!
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