タイトルの時点でふざけまくっているが、内容はいたって真面目だ。今後もブログで説明したいような質問を頂いた際はこのコーナーで回答しようと思う。質問やご相談等ありましたらお気軽にリプやDMでも飛ばして下さい。仕事でも友人関係でも恋愛でも何でもOKですw
それでは今回のご質問とご相談
相手に依存しない信用関係ってどういう意味ですか?僕は今社会人一年目で今まで、自分を信用できれば他に信用できる人はいらないと思って生きてきたのですが、なんか今すごく行き詰まってるので教えていただきたいです。
— ニッキー (@nikki_taku) November 22, 2017
「差し支えなければ行き詰まりの詳細を教えて頂けませんか」と返したらご丁寧なDMを頂きました。
以下 DM原文
===================================
返信遅くなって申し訳ございません。
私は社会人一年目で、証券のリテール営業をやっております。証券会社に入ったのは個の力で結果を出すことが正義という考え方に惹かれたからです。しかし、現在、新規開拓を中心にやっておりますが、なかなか結果を出すことができません。
kaiさんのツイートに惹かれたのは、私が今、仕事が上手くいかないのは人を信用することが苦手だからではないかと漠然と思っていたからです。
私は学生の頃から「人は信じるものが必要だが、それを私は私でありたい」という考えを持って生きてきたので、人を信用することが苦手です。こういう考え方は変えるべきでしょうか。
また、「他人に依存しない信頼関係」とはどういう意味でしょうか。 長々と大変失礼致しますが、ご返信いただけたら幸いです。よろしくお願い申し上げます。
===================================
具体的でわかりやすい素晴らしい文章だ。元の俺のツイートは酔ったときにあまり考えずに発したものなのでいろいろツッコみどころは満載だが(これを酔文と呼びます)。。
「相手に依存しない信用(信頼)関係とはどういう意味ですか?」
相手に依存しない信用関係とは一言で言えば互いに自立している者同士が協力しあう関係のことだ。これを俺は一番理想的だと思っている。
相手に依存するというのは相手に頼りっぱなしだったり、相手の優しさに付け込んで利益を貪ったり、相手がいなければ生きていけない、といった金や精神面で「個」として自立できていない状態を言う。
この依存関係がテイカーなものなら最悪だし、ギバーなものでもダメだが(相手のためにならない)、世の中の圧倒的多数は家族や恋人、アイドルなど何かしらに依存している。
良い信用関係を構築するためにはまずは「個」として自立していることが大前提だ。しかし質問者様の場合
『自分を信用できれば他に信用できる人はいらないと思って生きてきた』
『人は信じるものが必要だが、それを私は私でありたい』
とのお考えなので何も問題ない。むしろ他者の協力などあてにせず、自分を信じて頑張ろうという志は賞賛すべきもの。
『証券会社に入ったのは個の力で結果を出すことが正義という考え方に惹かれたからです。』
この部分でもチームではなく個の力がより反映される職種を望んで選ばれている。俺も誰も全くあてにしてこなかったので激しく共感する。
さて、この考えでそのまま結果が出ていれば何も問題はなかっただろう。しかし
『私が今、仕事が上手くいかないのは人を信用することが苦手だからではないかと漠然と思っていたからです。』
と行き詰まられている。
質問者様の仕事に限らずどの仕事にも言えることだが、仕事の受注には相手からの信用が必須となる。そのためには自分が信用できる人物だと相手に思ってもらわなければならない。自分が相手を信用するのとは全く別個の問題だ。なぜなら人の腹の内など本人以外には絶対分からないからだ。
自分の実力を上司(や会社)に認めさせる。もっと評価されたい。といった思考はないだろうか?これを承認要求というが、これのまずいところは顧客視点が一切介在していないことだ。
新規口座開設をしたり、金融商品を購入するのは相手だ。その為に必要なのは優れた話術でも、ハッタリでもない。まずは相手を知ること、そして相手からの信用を得ること。何を売るかよりも、誰が売るかのほうが100倍大事なのだ。これについては以前書いたことがある。
営業電話や飛び込み営業で自分の売りたい商品を一方的に喋って売るようなやり方では相手からの信用は得られない。誰だってどこの馬の骨かもわからない人から商品を勧められても買わないだろう。
しかし、自分が好意的に思っている人やいつも世話になっている人から勧められたらどうだろう?受注率は全く違ってくる。両者の違いはそこに信用が介在しているかどうかだ。(恩の貸し借りは返報性のルールでもあるが)
1人1人の顧客との信用関係を重んじ、そこから広げる「紹介」は新規開拓には一番強力かつ合理的だ。そのためにツイートにも書いた「最初はたった一人でもいい。信用関係を構築せよ!」といったことが重要となる。この場合(仕事)の信用関係とは相手に信用されること。自分が相手を信用するかどうかは相手にとって関係ない。
あと余談だが、立ち飲み屋とかスナックに1人で行っておっさん連中と仲良くなるのも悪くない。俺が超絶金持ちの経営者連中と知り合ったのも飲み屋だったりその人の紹介だったりする。つい先日も北新地に連れていかれて一晩30万くらい遊んできたw
昨日新地の帝王みたいな人と飲みに行ったんだけどまぁすごい。会社は大成功して70歳前なのに次はこの事業して、その次はこれをして~って野望が半端ない。君もそんな縮こまってないでもっと金使って遊べ!色々やりなさい!と激励されたのでよし、やるか!と思ったけど今朝起きたら無気力に戻ってたわ。
— kai (@25_8_) November 25, 2017
「人を信用することが苦手です。こういう考え方は変えるべきでしょうか。」
変えるかどうかは自由だ。他人を信用することには裏切られた時に被害を被るリスクが伴う。残念ながら世の中には搾取ばかりしてくるゴミが腐る程いる。(ゴミが腐る程って…腐ってるゴミをどんだけ腐らすねんw)俺も今まで散々嫌な思いをしてきた。
しかし、信用し合える、協力し合える関係というのは疑うコスト(金や時間)がかからないし、自分に必要な知識、情報、コネ、資金や人的協力などあらゆる面で互いに補完しあえる金で買えない無形財産となる。
もし俺が全財産を失い、借金を負ったとしても全く困らない。なぜなら信頼関係を築いている友人や知人がいるからだ。俺が困れば一時の衣食住ぐらい負担してくれるし、雇ってもらうのも容易い。俺が逆の立場でも友人が困っていれば援助するし、何なら金もあげる。貸しを作る絶好のチャンスだw
最近は、互いに信頼して協力し合える仲間をたくさん作った人はあらゆる面で成功率が格段に上がるのだろうな、と思っている。その相手の見つけ方も以前書いた。
ニッキー様の参考になったかはわかりませんが、一つの視点としてお読みいただければ幸いです。スランプからの脱出を祈っております。
終演!
コメントを投稿するにはログインが必要です。