終身雇用幻想曲

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http://news.livedoor.com/article/detail/16452977/

先日のトヨタ社長の「終身雇用を守るのは難しい」という発言に対して賛否両論、様々な意見が上がっていた。

否定的な意見が多い印象を抱いた。ちなみに俺は大大大肯定。そもそも退職金など仕組みが狂ってる。定年まで働いた後にまとまった金を貰うより、働いた分をその都度もらえたほうがいい。後払いのほうがいいのは自分で資産運用しない、金の管理もできない散財バカだけだ。

終身雇用も謎でしかない。なぜ企業が正社員を雇用したらそいつの面倒を一生みなければならない。こんなもの制度化しなくても辞められて困る有能な社員なら企業側が必死に終身雇用をお願いする。

実際、辞められて困る社員には相場より高い給料を払ったり、優遇しなければ引き止められない。有能な人は他社でも重宝されるので転職に困らないし、貴重な戦力が他社に渡るより、自社で尽力してもらったほうが会社の利益に繋がる。つまり終身雇用や解雇規制など不要。

不要どころか無能な社員をやめさせられない解雇規制は正規雇用の弊害でしかない。

日本では正社員を雇用すると解雇規制の都合上、「無能」と判断しても簡単に解雇することは出来ない。「仕事が出来ないから」という理由で社員を解雇しても、解雇無効の裁判を起こされれば負ける。例え2週間連続で無断欠勤したクソ社員を解雇しても解雇無効になった判例さえある。

だから不要な社員を辞めさせる際は、窓際に追いやることで仕事を減らしたり、雑用ばかり押し付けたり、減給、転勤、子会社への出向等の数々の嫌がらせで自己都合退職に追い込むのが大企業では一般的だ。俺も辞めてほしい社員には仕事を振らないこと(減給)で、有能な社員との給料差を3倍近くつけている。

振った仕事に文句を言われたり、愚痴ばかりの社員に仕事を振りたくないし「嫌ならやめれば?」としか思わない。それに有能な社員に仕事の数をこなしてもらったほうがミスが少なく、早く、無駄なやり取りが不要(理解が早い)等、圧倒的に合理的だ。

あとは増えた仕事の分だけ給料が比例して上がれば本人のモチベーションは高まるし、仕事を意欲的にこなしてくれたら会社の利益もさらに増える。

また、解雇規制が緩和されれば雇用の流動性が上がることで生産性は向上し、賃金や待遇も上がる。いつでも解雇出来るなら(金銭解雇でも可)正社員を雇用するリスクが減るため、契約社員や派遣社員を雇う必要がない。それにより現状サヤ取りしている派遣会社は潰れ、派遣会社の利権や社長のキャバクラ代は賃金に還元される。そして正規雇用が増えれば転職は今より容易になり、自分を適正に評価してくれる企業も探しやすくなる。

解雇規制が緩和されれば恋愛市場と同じ現象が起こる。

現状「モテる人」は上位10%以下、「頑張ったらセックス出来る人」が20%くらい、残り70%が「非モテ」のポートフォリオが、労働市場の場合「稼げる人」「生活は出来る人」「全く稼げない人(節制が必要)」に置き換わる。

有能な人材は希少性が高いので高給化していき、無能な人材(信用がない/頭を使わない/努力をしない)は需要がないので必然的に低賃金の仕事にしか就けなくなる。まさに恋愛格差と同じ二極化だがこれが正常な姿。

実力や能力が市場で適正に評価される社会のほうが生産性は高い。あとは生産性の向上により増えた利益(税収)を社会的弱者のサポート(生活保護のような)に充てがえばいい。恋愛弱者がインターネットやスマホの普及によりいつでも無料のポルノ動画を見られたり、技術革新により擬人化のすすむラブドールで性欲を満たせるようなもの。

まずは能力の高い人がさらに力を発揮できる環境を整備して、それにより増えた利益で能力の低い人をサポートしたほうが合理的かつ現実的だ。世界の第一線で活躍する経営者や研究者の方々の足を引っ張らないことが、より豊かな社会の到来を早める。

現状は逆で能力の高い人は冷遇(規制、累進課税等)され、能力の低い人が優遇されている。まぁ、能力の低い人がマジョリティなので民主主義上どうしてもこうなってしまうのだけど。解雇規制の緩和/撤廃は能力の高い人の優遇に繋がる。

終身雇用や年功序列など幻想でしかない。一刻も早く解雇規制が緩和されることを願っている。

てか最近真面目な記事が多いな…

終演!

【 5月19日(日) サザエさん討伐記録 第7回目 】 

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