視点を切り替える技術②~社会視点~


先日、過去記事(視点を切り替える技術)を読まれた親愛なる読者様よりリクエストを頂いたので、今回はその続編を書いてみようと思う。

リクエストありがとうございます。今後もリクエスト頂きました際は私の独断と偏見で書きたい記事だけ書きます。

始めに言っておくがこんなタイトルで書きながら俺は社会視点を捕捉出来ていない。出来ていれば既に社会に変革をもたらす人物になっており、今頃トランプ大統領に

kai「おい、グーフィー!週末ゴルフいこうぜ!」

TRUMP「グーフィーではない。ドナルドだ。

  いいお、エアーフォースワン出すわ!」

的なやりとりをしているのは想像に容易い。

視点を切り替える技術では自分の目的を果たすために捕捉しなければならない他者視点の重要性を説いた。就活生に必要なのは面接官の視点だし、社員に必要なのは経営者視点で経営者の場合はその逆。求人情報をチェックしなければいけないのは経営者だ。

何事も上手くいかない人はこの視点の切り替えが浅かったり、甘かったり、そもそも他者視点など捕捉する気すらない人が多い。

視点の切り替えで大事なのはまずは相手を知ろうとすること。コミュニケーションは一人で完結しない。

今回はもう一つ上の視点、社会視点について

視点を切り替える技術②~社会視点~

社会視点とは字の通り、他者へ向ける単一視点ではなく社会全体の問題への解や需要、合理性を捉えられる視点を言う。

な~んだそんなことか、はいはい。と思った君!

全然分かってないから!!ww

これが的確に捕捉出来ていれば君は既に数々の事業を成功させた偉大な起業家であり大富豪だ。しかし、君の財布と銀行残高を見てみろ。

そう、それが現実だ。

事業としての社会視点を補足するためには圧倒的情報収集や思考力が必須となる。並大抵の努力やマインドでは足りん。堀江貴文さんの言う情報のシャワーを浴びながら常に思考しなければならない。呑気に風呂場でシャワーを浴びながら次のアポについて思考している場合ではない。

事業としての社会視点の捕捉に費やす全ては、ゆるふわに生きたい俺の崇高なる思想とは相反する犠牲(時間や労力)が伴うし、俺には到底難しく思える。だが、事業以外にも大切な社会視点はあるので今回はそれを説明したい。

例えば現金を使わないこと(キャッシュレス)や、その啓蒙活動も社会視点に沿った行動と言える。

なぜなら現金を代用する技術は既に確立されたからだ。テクノロジーの進歩により既に現金はオワコンとなった。現金管理、勘定、流通、貨幣の発行、警備、防犯対策に至るまで、物質(紙や金属)として「金」を扱う必要がなくなったのでこれらに携わる仕事はもはや無駄以外の何物でもない。

ATMや銀行に出向く行為自体が時間の浪費。今や現金は脱税か、有事の際の信用券ぐらいしか利用価値はない。非合理の象徴と言える。

なぜ最新のテクノロジーを受け入れることが社会視点に基づくかというと、無駄を排除した先にさらなる経済発展、すなわち豊かな社会があるからだ。俺たち皆が自らの行動を社会視点に合わせれば、えぐい勢いで経済成長は進む

これは以前藤沢数希さんのブログで非常にわかりやすく解説されている。

10人の村で経済成長と失業を考える

10人分の食料を収穫するために10人が汗水流して働く必要があれば、そこからそれ以上何も生まれることはない。しかし1人で9人分の食料を確保できるのであれば余った9人は他のことを行える。分業だ。

ある人は医師になり、ある人は服を作り、ある人は皆の疲れをとるためにマッサージ師に、またある人は人を笑わせることで人を楽しませる芸人に。これら分業が進んだ社会は生産性が高く、豊かな社会といえる。

テクノロジーの進化や効率化に伴い不要となった仕事はどんどん淘汰されなくてはならない。仕事が無くなると嘆く涙目の老害や、まるでマイクを離さない音痴のように利権にしがみつくゴミどもは早急に蹴り飛ばして市場から退場させなければならない。

社会視点に沿った行動は腐るほどある。生活リズムを一般人とずらす(通勤やランチタイム、旅行など)、紙を極力使わない、連絡はメール主体にする、買い物はネットで済ませる、職場近くに住む、嘘をつかない、etc

とても小さなことで言えば、スーパーやコンビニで食品を選ぶ時に賞味期限(消費期限)の迫っているものから購入することもそうだ。俺も行っている。

現状は逆で、小汚いジジババにより後ろに陳列された商品からマイニングされているが、これはBTCではない。仮に国民の半数がこれを改めたらどうなるだろう?食品廃棄物が減る?いやいや、それどころの効率化ではない。

食品廃棄が減るということは食品の製造量も減る。その食品の原材料も加工も容器包装も、輸送コスト、廃棄処理コスト、それらに必要な土地も機械も電力も水も石油も人件費も、全て減らせるのだ。つまり圧倒的無駄(余剰)を排除できる。

無駄の排除や効率化による生産性の向上が、スポーツ選手や芸能人、エンタメ施設、ブロガー、YouTuber、インスタグラマーといったエンタメ性の高い職種の誕生に寄与してきた。今後も社会の最適化が進めばどんどん新たな職種が生まれる。

ウケる文章が書ける文章芸人みたいなのが生まれても何もおかしくない。人を楽しませるエンタメ性の高いものはより求められるし、それは豊かな社会の需要となる。

社会視点とは、どうすればより豊かな社会になるのか、どうすれば無駄を排除できるか、社会に必要とされているもの(需要)は何なのかを考えられる視点のこと。自分の利害の枠を超えている。

これを捕捉してきたのが世界の名だたる起業家や事業家たちだろう。このレベルになると他者視点など捕捉する必要がない。社会視点で目的は果たせるし、他者貢献ができるからだ。

では事業以外の社会視点を捕捉したところで自分に何のメリットがあるのか?

社会視点に沿った行動をとれば自分の行動を合理化できる。それぐらいだ。

事業に応用できない(金に換金できない)時点で特に恩恵はない。他者視点のほうが個人に与える影響ははるかにでかい。

では社会視点に沿った行動などする必要はないのでは?

そんな悲しいことを言うなよ。こんなものはあくまで社会貢献に過ぎない。一人一人が意識することで豊かな社会に協力できる。

人が騙しあう、足を引っ張りあう社会よりも、ひとたび救急車やパトカーがサイレンを鳴らせば皆が道を開ける協力的な社会のほうが良いじゃないか。

まずは小さなことからでいい。紙の本が好きならそれで構わない。社会視点からみて自分の行動は協力的なのかということを意識し、行動を改めるだけで、それは社会貢献に繋がり、見えない誰かの他者貢献に繋がる。

終演!