視点を切り替える技術


親愛なるフォロワーさんには学生さんや今まさに就活真っ只中の就活生、来月から新社会人になる人もいると思う。今回は俺がずっと大切にしている視点の切り替えについて書きたい。

視点を切り替える技術

 あなたは自分の視点だけで物事を見ていないだろうか?自己視点しか持たない人は目的を果たすのに常に困難を極める。自己視点とは、字の通り自分を起点に物事を捉えた視点のこと。

お金を稼ぎたい(目的:自己視点)

コンテンツとか、何か売るものを作る。(手段、方法)

どうすれば買ってもらえるかを考える。(目的の達成:他者視点)

このフローで考えていては目的の達成は困難だ。

人それぞれ欲や理想があるのは自然なことで、その目的を果たすためにどうすればいいかを自己視点で考える。しかし、自分の目的や要求をそのまま他者や社会にぶつけても、そのまま物事が進むわけではない。なぜなら他者には他者の自己視点があり、それはあなたの自己視点と全く異なるものだからだ

「相手の気持ちを考えましょう」みたいなフワフワしたことを言うつもりはない。これだとただの感情論。俺が言いたいのは

「自分の目的を果たすためにはどうすればいいかを相手の視点から考えよう」

これが視点を切り替える技術。

な~んだそんなことか、はいはい、と思った人

全然わかってないからww

わかっている人は「それそれ!!!!」ってなるの。

ほとんどの人がこの視点の切り替えが出来てない(甘い、浅い)から目的を果たせない。この本質がわかっている人は金に困らない。これを意識せずに稼げている人は結果的に他者視点を捉えられている。フォロワー数が多い人もそう。

冒頭のフローに戻る。当たり前だが、金を稼ぎたいのであれば他者視点から見て売れるモノを作らないといけない。売りたいものを作るのではない。さらに言えばそれは誰がどんな時に必要で、誰からどのように勧められたら買おうと思えるか、何度も買ってもらうためにはどうすればいいか等、他者視点を徹底的に捕捉しなければならない

例えば、あなたはA社やその同業他社に就職するという目標を持っている。あなたのやりたいこと(目的)を果たすために面接(手段、方法)を受けるわけだ。

しかし、あなたがA社の内定をもらうために良い子ちゃんぶって自分を取り繕ったり、俺のすごいところをアピールしてやんよ☆と過去の大したことない実績をドヤ顔で語れば面接をパス出来るというわけではない。あなたを採用するかどうかを決める決裁権を持つのは、A社の採用担当やその上司だからだ。

この場合に必要なのは量産型の就活生を日々大量に相手にして辟易している採用担当の視点で、他の就活生より自分を良く見せようとかそんなのは一切いらない。

面接官は面接であなたの何を見たいのだろう?

あなたが面接官だとしたら、就活生に何を求める?どうしてほしい?こいつ無いわ~と思うのはどんな人?

ありのままの自分を出して採用してくれる会社を探したほうがいい、というのはまさにその通りで、採用担当者が見たいのは何の取り繕いもない素のあなた。あなたの思考。だから思考をアウトプットしなければならない。

それを出さずにポッポやコラッタ並の頻度で出現する無難なことしか言わない量産型就活生と思われて、モンスターボールを投げてもられないのは本当に勿体ない。

俺も面接する時は相手の緊張を緩和させることに配慮し、会話する感じで行う。これは面接を受ける側への俺の視点の切り替えで、知りたいのは相手の素の部分だから。俺が絶対に怒らないのも相手の本音を知る(捕捉する)ためだ。

俺の就活指導など全く役に立たないのでやめておくが、(多分芳野さん(https://twitter.com/m_t_t_b)の就活サロンってこういうことを教えているんだと思う。実績豊富な芳野さんを頼りましょう!笑)視点の切り替えは就活に限らず、仕事、営業、人間関係、あらゆる面でとても重要な事。(恋愛は感情論(女性脳)を論理的思考(男性脳)で理解しなければいけないので注意が必要)

目的を果たすためには相手の視点を捉えなければいけない。

なぜなら他者視点を捕捉することが、あなたの目的を果たすために必要なことだから。

そこで、これから社会に出て活躍する未来有望な若人たちやその予備軍の人たちに伝えたいとても大切なことがある。

それは経営者視点を持つということ。

これが欠如している人は圧倒的に多い。自分で起業する気などさらさらないからだろうが、サラリーマンが持たなければいけないのが経営者視点(上司や顧客視点も)で、経営者が持たなければいけないのがサラリーマン視点だ。

雇用される側(サラリーマン)は、

自分の評価を下すのは誰か
⇒評価を下す側が求めているものは何か。
⇒それを提供するためには自分はどう動けばいいか

利益を上げるにはどうすればいいか
⇒そのために自分がやらなければいけないことは何か。
⇒そのために必要なものは何か

という経営者(上司)視点を捕捉して行動に落とし込める人が評価される。ほとんどの労働者は経営者視点を的確に捕捉出来ていないし、しようとすらしない。

この視点が欠如したまま、言われたことをこなすだけ、9時ー17時に会社にいるのが仕事(時間の切り売り)、残業すれば評価されると思ってるバカが愚痴をこぼしたところで、評価されないのは当たり前。評価する側の視点(経営者や上司)に、自分を合わせなければ評価されるわけがない。

経営者(上司)の場合は、自分が社員ならこの会社(上司の下)で働きたいと思うか、給与は競合他社に劣らないか、どういう評価の仕組みがあれば頑張ろうと思ってもらえるか、どういう頼み方をすれば相手は乗り気になるのか、といった社員視点が必須で、求人誌をチェックしなければいけないのは労働者ではなく経営者だ。

求人出しても人が来ないと嘆く経営者に欠如しているのは社員視点。そんなクソな条件しか出せない自社を真っ先に恥じるべきで、それはつまり「誰がお前のクソ会社で働くかバーカ!」という求職者からの無言のクレームだ。

例をあげればキリがない(本一冊書けるわw)のでこの辺にしておくが、学生さんやこれから働かれる人たちも常に他者視点を考えて、自分の行動に落とし込んで頂きたい。

もっと言えば、いずれ自分で事業をするぐらいの気持ちで仕事に向き合ったほうが良い。自分が経営者(上司)ならどうするかを常に考える。疑問が生じたらガンガン聞けばいい。そしてなにより他者視点を捉えられる人は圧倒的に信用される。

あなたが信用している人を思い浮かべてほしい。

その人はあなたの需要(要求)を満たしてくれていないだろうか?

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最後に少し俺の話。

俺は経営する側になるまで、ずっと経営者視点で働いてきた。自分で起業することを決めていたからだ。だから同期が全く興味のない、決算書の読み方、勘定科目一覧、資金繰り、融資、リーガルリスク、債権の回収方法、労災や社会保険の仕組みなどに興味があった。俺だけ他の社員と視点がまるで違っていた。

周りは同期同士や、歳の近い先輩とつるみ、仕事帰りに居酒屋へ行っては、仕事や上司、会社の愚痴を肴に酒を流し込むことでストレスを発散。また明日から頑張ろうぜ☆という全く生産性のないグループ活動の無限ループ。愚痴なんていくらこぼしても何も変わらないから無意味。

俺は自分より大分目上の人とばかり接していた。媚びていたのではない。学びが多いというのもあるが、評価を下す側の思考(他者視点)を捕捉すれば、俺が何をすればいいかわかるからだ。もちろん上からの評価も高かった。

組織に組するというのは組織を回すための歯車になるということ。この歯車の希少性で組織内の自分の価値(位置)が決まる。組織のヒエラルキーの上層に行くためには替えの利かない特殊な歯車になることが必要で、上層に逆行することはハシゴを外されることを意味する。嫌なら組織に属さなければいいだけで、俺は会社の仕組を学ぶために就職した。

起業を考えている人は、就職するなら中小企業も悪くないのでおすすめする。俺も前職は従業員数100名に満たない中小企業。会社の仕組みは規模に関わらず全て一緒なので、小さな会社のほうがこなす業務の種類が多く(一つ一つの量は少ない)、本業以外にも学べる知識の幅が広い。他部署の人とも交流しやすく情報を得るための障壁が低い。

デメリットは薄給でブラックが多いこと。これについては経験、知識を取るか、待遇、身分保障を取るかの違い。大手は業務が細分化されており、専門知識は学べるが他社で応用の利くものが少なかったりする。

とにかく就職先は規模や待遇ではなく、自分の目的で選ぶこと。

そして目的を果たすために必要なのが視点を切り替える技術。

自分が何かをしたいと思った時、捕捉すべき視点は何なのか。その他者視点を徹底的に紐解いて考える。そうすればあなたの目的を果たすために何が必要で、何をすればいいかが見えてくる。

いきなり上手くはいかないと思う。だが、他者視点が捕捉できれば、相手に信用してもらえるし、さらに言えば相手の思考を見越して先手を打つことも出来る。コツは日常的に他者視点を意識すること。気が利くというのも他者視点が捕捉出来ている状態と言える。

終演!