究極の食事制限「レクチンフリー」


 

「全粒粉がダメ?精製されていない全粒粉なら体に良いんじゃないの?」

「豆がダメ?良質なタンパク源じゃないの?」

全粒粉(精製される前の小麦粉)や豆類、トマト、キュウリなど、これら全て健康的と言われている食品がディスられていたので読んでみた。

グルテンフリーは有名になってきたが本書で推奨されているのはレクチンフリー。高城剛メルマガで度々名前が出ていたので知ってはいたが、トマトを控える程度の知識だった

まずグルテンフリーはご存知だろうか。グルテンとは小麦粉に含まれるタンパク質の一種で、摂取すると腸内環境が悪化することで知られている。グルテンは腸内の粘膜を攻撃して腸壁に穴を開け、開いた穴から異物(菌やウイルス)が血管内に漏れ出すことでアレルギーや関節痛など様々な不調を引き起こす原因と言われている(リーキーガット症候群)。

グルテンは数千種類あるレクチンの一種。つまりレクチンのほうが広義で使われる。調べてみると「糖鎖に結合活性を示すタンパク質の総称 」と書かれていたがタンパク質の一種という理解で十分だろう。

レクチンフリーとはグルテン(小麦粉)やカゼイン(乳製品)はもちろん、レクチンが含まれる全ての食品を断つ究極の食事制限のこと。間違いなくやり過ぎ(気にしすぎ)のレベル。

特に、玄米、オートミール、十割蕎麦、トマト、ナス、ピーマン、ズッキーニ、豆腐、枝豆、もやし、果物など健康に良いと言われている食品もレクチンが含まれているから控えるべきというのには驚いた。

なぜレクチンがダメかというと、植物、穀物は生存本能の元、種の保存、次世代の繁栄や捕食から身を守るために様々な生存戦略で戦っている。グルテンが腸内環境を悪化させるのも、消化不良で肥満たらしめるのも人間に対する植物の抵抗であり、植物は捕食者に不調をもたらすことで捕食者を攻撃している。詳しくは本書を読んで頂きたい。

レクチンフリーの観点で見た場合、今の食生活の問題点を抽出してみた。

【摂取している(体に良いと思っている)レクチンを含む食品】

・オートミール
・玄米
・十割蕎麦
・胸肉、ささみ
・牛肉(少量)
・豚肉(たまに)
・枝豆、その他豆類(圧力調理すればレクチンが消えるのでOK)
・もやし
・豆腐、おから(納豆やたまり醤油は発酵時点でレクチンが消えるのでOK)

なぜ牛肉、豚肉、鶏肉がリストに入っているかというと、家畜の餌にはトウモロコシや大豆が使われており、レプチンが大量に含まれた餌(太らせるため)で育った家畜を食うのはレプチンを食うのと変わらないから。草だけ食べて育った牛やレプチンフリーの肥料で育った豚、鶏であれば良質なタンパク源なので問題ないが、それらを入手するのは現実的に不可能なのでレクチンを含む食品に入れた。

因みに最悪なのはオーツ麦とトウモロコシ粉や米粉&トマト&チーズ(カゼインA1変異種)で作られたグルテンフリーピザやフライドチキン(鶏肉&小麦粉&油)だとか。

【積極的に摂取すべき食品(腸内環境が良くなる)】

・白菜、キャベツ、レタスなどの葉菜
・ほうれん草、小松菜、水菜
・大根、アスパラガス
・にんにく
・ネギ類、全部
・アボガド(毎日1個推奨)
・こんにゃく
・きのこ類 全部
・海藻類 全部
・キムチ
・味噌、たまり醤油、納豆(大豆は発酵させればレクチンを死滅するのでOK)
さつまいも、里芋
・魚(天然に限る、養殖はダメ)
・貝類、甲殻類 全部
・オリーブオイル、ごま油、亜麻仁油、ココナッツオイル
・酢、レモン汁、挽きたてのブラックペッパー、海塩
・マカダミア、ピスタチオ、クルミ
・カカオ72%&以上のチョコ
・緑茶、紅茶、ハーブ茶、コーヒー

・酒は蒸留酒か赤ワイン

さつまいもや里芋が積極的に摂取すべき食品なのは意外だった。じゃがいもと同類の炭水化物と思っていたがレジスタントスターチ(難消化性でん粉:脂肪として貯蔵されない)で、善玉菌を増やし、消化と栄養吸収を改善することでレクチンが引き起こす弊害まで防ぐらしい。GI値も55(ジャガイモ90)と低いので今後は食べまくる。

また、驚いたのはレクチンフリーの食品で食べられないものが皆無、むしろ大好物ばかりだったこと。逆にトマトやナス、ピーマンは苦手だったがレプチンが豊富に含まれているので、ついに食べない正当な理由(レクチンフリー)を手に入れた。

レクチンフリーを続けると『2~3日野菜を切らすと野菜が欲しくて仕方ない衝動にかられサラダバーを血眼になって探すようになるが、これは野菜を食べろという腸内細菌からの指示』と書かれていたが、少しわかる気がする。

俺も食品を選ぶようになってからフライドポテトが毒にしか見えなくなったし、それどころか白菜、キャベツ、大根、オクラ、ネギ、キノコが大好物になりメニューにあれば真っ先に頼む。むしろこれらが無い店には行きたくなくなった。

キムチ、メカブ、ワカメ、昆布も大好きでおつまみとして常備している。こういう食品はいくら食っても太らないという知識があるので食べても罪悪感がまるでない。カカオ95%のチョコも毎日10g~15g食べている。

レクチンフリーの知識を得たので、今後の食生活に無理のない範囲で取り入れていく。健康オタクとドン引きされるかもしれないが、俺は知識を得たら効果があるかを自分の体で試さずにはいられなくなる。

現状、特に問題はない。体重、体型のコントロールも自由自在だが、どれだけ食っても太らない食品は追求したいし、レクチンフリーで鼻炎が改善したり肌の小さなシミが消えたり、朝が強くなる(多分酒が原因…)等の効果が出れば大発見だ。本書によればレクチンフリーを続けるとトイレットペーパーが不要になるらしい(便通と便のキレ改善)。

朝食は刺し身とオートミールを食べていたがオートミールはなるべく制限してサツマイモや大根の煮物に変更する。

昼食は弁当で今までもやしを使っていたがこれは即やめて、キャベツ、白菜、ほうれん草、小松菜、水菜、キノコ、こんにゃく、さつまいもを使用する。鶏胸肉、牛肉、豚肉の使用も在庫が無くなれば一旦終了。

夕食は刺し身、納豆、メカブ、ひじき、もずく酢、キムチなどを少量つまんでいたのでそのまま継続。

夜食は刺し身、焼き鳥、ワカメ、野菜だったので、今後は肉類の摂取を制限する。

完璧なレクチンフリーは難しいので、たまに肉や十割蕎麦は食べる。変化があればまた報告します。

終演!

食のパラドックス 6週間で体がよみがえる食事法

 

【 4月14日㈰ サザエさん討伐記録 2回目】 

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