なぜ初回デートでサイゼに行ってはいけないのか


初回デートでサイゼに連れて行って相手の心の綺麗さを試すという主旨の「サイゼ踏み絵ツイート」が女から壮大なバッシングを受け、今もなおツイッター上では壮絶な論争が繰り広げられている。

主な意見は

「そんなケチくさい男はこちらから願い下げ」

「他人を試す根性や価値観の押し付けが気持ち悪い」

「初デートでサイゼがありえないのではなく、初デートでサイゼに連れて行っても文句を言わない都合の良い女かどうかを試す魂胆がクソ」

「踏み絵に使われるサイゼが可愛そう…」

「サイゼ大好き!」などなど。

この問題について私見を述べたい。

なぜ初回デートでサイゼに行ってはいけないのか

まず、男側が初回デートでサイゼに連れていく最大の目的は相手の反応を観察することにある。どこにでもあるサイゼリアという全くデート向けの雰囲気ではない、ミラノ風ドリア299円という暴力的な価格帯のファミレスに連れて行き相手の反応をチェックする。当然キラキラ女子ならブチキレるし、普段良い店に行き慣れている人はガッカリして男はナシ判定を受ける。

だがこれは男側がスクリーニングをかけるためにわざとやっていることなので、ここでキラキラ女子からナシ判定を受けようが、この件を鼻息荒くツイートされてキラキラ女子クラスタの格好の餌食になろうが痛くも痒くもない。

これはサイゼに連れて行っても嫌な顔ひとつしない「どこへ行くかより誰と行くか」を重視する女子かを試すテストだからだ。本当は不満に思っていてもそれを表に出さない気遣いに長けた女子も含む(因みに俺はこういう女子が一番好き)。

一見完璧そうに見えるこのスクリーニングだが視点が一つ抜けている。それはこちらも相手から試されているということ

初回デートでサイゼを選択する最大の問題は、女性のエスコートに慣れていない、気の利かない、空気の読めない、モテなさそうな印象を与えかねないことにある。また、「自分が大切に思われていない」「安い店で十分な女と思われている(心外)」などネガティブな印象を与えてしまう可能性もある。どこにでもあるファミレスチェーン店に連れて行かれたら「自分が大切に思われていない」「どうでもいい相手と思われている」と感じる女性もいるということ。

よく考えてほしい。自分が女だったとして初回デートでサイゼに連行されたらどう思うだろう?俺なら相手のデートスキルの無さやその価値観に失望するし「貧乏なのか」と思う。男同士の飲みではないのだから、洒落た店を探すとか、集合場所からの距離を考えるとかスマートな対応をしてほしい。それが出来る男のほうが魅力的だ。店の雰囲気が良ければ会話も弾む。

俺が初回アポでサイゼに行くのはありかと聞かれたら迷わずナシと答える。そんなことで無駄に減点を食らうリスクを負いたくない。サイゼが嫌=心が美しくない、ではない。サイゼもいいけど初回からいきなりファミレスぶち込む男はちょっと・・・と思う心美しい女子もいる。

初回デートで奢るのも同様。奢ったあとの反応で判断すればいい。当然「男が奢って当たり前」というおバカな感覚の持ち主でなければこれを借りに感じる。あとは代わりにアイスやヘパリーゼでも奢ってくれたらそれでいい。これは金銭負担(金額)の話ではなく奢られる行為を借りに感じる正常な感覚があるかどうかの問題だ。

ただ、ここまでサイゼ踏み絵をディスっておいてなんだが、実際サイゼで何の問題もない子は多々存在する。俺も前にアラツー子が「鳥貴大好き」と言っていたのを聞いて感動したことがある。

Kazさんも同意見だ。

そもそも、どこの店に行くかより本人の魅力のほうが圧倒的に重要だ。サイゼでも鳥貴でもどこだろうがトークや振る舞いで魅了できれば何の問題もない。ただ、俺の主張はそう思わない人も多いのだからデートに向かない店をあえて選んで減点を食らうリスクは避けたほうが無難ということ。恋愛は減点方式であることを忘れてはならない。

だからといってめちゃ高い高級店に行く必要はない。張り切っている感満々なのは非モテのそれだし、引く相手もいる。ではどういう店がいいかというと初回アポ向きの店は以前まとめたので興味ある人はご参考までに(我ながら売り方が上手いな)。

既存子ならサイゼでも鳥貴でも問題ないが(俺は既存子こそ良い店に連れていくべきだと思うが)、初回デートの店で減点を食らうのは勿体無い。

まずは試されているのがこちらという視点を欠いてはならない。こちらが及第点を得られなければ元も子もないのだから。それにこちら次第で相手の対応が変わることもある。どうでもいい男にはどうでもいい対応をして、良い男には心美しい女子的な反応をする人もいる。

思い返してほしい。女のどうでもいい男に対する無慈悲で残酷な扱いを。搾り取るだけ搾り取り、取れるものがなくなった搾りカスはまるで汚物のようにゴミ箱に放り込まれる。異性として見られない男は搾取対象でしかないのだ。だが我々は果汁を絞られる果実ではない!

まずは及第点を取りにいこう。相手を試すのはそれからでも遅くない。そして最後に一言

これはサイゼをディスっている記事ではない。

終演!