令和2年2月22日に入籍しました。
結婚にどのようなリスクがあるかは重々承知している。そもそも俺は事実婚&婚外子派で結婚はコンピリスクや離婚時の面倒さなど無駄が多い。日本や韓国の事実婚&婚外子が少なすぎるだけで海外で事実婚は普通だ。むしろ日本が遅れているだけで事実婚こそこれからの主流の婚姻形態だと思っている。
今回は事実婚&婚外子派だった自分が結婚した理由を書きたい。結婚なんてリスクしかないのに籍を入れるやつはバカと思う人は思えばいい。これは価値観の問題なので何が正しいとかではない。
入籍した理由は大きく分けて3つ。
①世間体がいい
言わずもがな日本は結婚教の信者が多いため事実婚より入籍したほうが周囲の理解が早い。俺が偏見の目で見られるのはどうでもいいし親や親戚に何を言われても無視すればいいが、相手が偏見で見られたり「籍を入れない男なんてどうなの?」「そんな無責任な男やめときなよ」とアホに煽られるのは想像に容易い。
以前、別居婚が理想という話を嫁が周囲にしたときは「男が浮気し放題だね!」と言われたらしい。不安を煽って悦に浸るのは性格が悪いと思うがこういうアホに事実婚なんて言えばさらにハッスルするのは目に見えている。
周囲を黙らせるには籍を入れてなくても結婚した言えば済むが、ご両親にも嘘をつかせるのは気が引ける。それに何かの拍子に名字が変わっていないことがバレたらモメる元だし俺への信用は失墜する。相手が事実婚を望む場合を除けば籍は入れたほうが日本では無難だ。
②コンピリスクがない
そもそも結婚の最大のリスクはコンピ(婚姻費用)だ。子供の養育費を親が払うのは当たり前だが婚姻関係が継続している(離婚していない)というだけでどこにいるかもわからない別居中の妻(稼ぎの少ない方)の生活費までなぜ払わなければならない。
婚姻費用、特有財産、離婚時の共有財産の取り決めは事前に話し合って婚前契約を交わしたが正直これがどこまで有効かはわからない。しかし俺は事業主なので自分の給料は自分でコントロール出来る。年収3000万にすることも0にすることも可能だ。つまり医者やハイスペリーマンと違ってコンピリスクがない。
万が一コンピを毟りに来るようなクズだったら給料をゼロにすればいい。黒字会社と指摘されても設備投資や社員の給料を上げたり、他にも様々な方法で何とでも出来る。もちろんこれは相手がクズだった時の話でそんな人とは微塵も思っていない。仮に少しでも疑念があれば絶対に結婚していない。入籍したのがそう思っていない証拠だ。
③やってみなければわからない
離婚するつもりで結婚する人など一人もいない。誰だってお互いに生涯のパートナーと思った相手と結婚する。離婚時のリスクを考えるのは人生において大切だが生涯離婚しなければ何も問題ない。離婚するかどうかは結婚しなければわからないのだからお互い一度くらい結婚(チャレンジ)してみてもいいのではと思った。
それに俺には事実婚を押し通すことで生じる問題により、関係が破綻するリスクのほうが高く感じた。
例えば俺も嫁も事実婚でいい派だった。相手に籍を入れてほしいなんて一言も言われていない。「入れたほうがいいのでは?どっちでもいいよ」と提案したのは俺だ。
相手のご両親や親族、その他大勢の結婚教の価値観を考えれば籍を入れなければ反感を買うだろう。俺が事実婚一辺倒でいけばご両親と衝突もあっただろうし、俺の印象が悪くなることはあっても良くなることはない。説得するにも結婚教は価値観なので議論は平行線を辿る。
印象の悪い俺と娘の関係をご両親は快く思わないし、年月とともに慣れるとしてもそもそも結婚していれば避けられるイメージダウン。そして結婚リスクと事実婚リスクを比較したときに事実婚リスクのほうが大きく感じた。
離婚しない自信があるから結婚したのではない。将来離婚するかもしれない。もしも相手に他に好きな人が出来たら離婚してそちらに行けばいいと思うし、そのほうが相手のためになる。今後性格が変わったり意見が激しく食い違えばそれも離婚原因になる。その時はその時で仕方のないこと。
ただ、相手あっての結婚or事実婚なのだから関係を上手くいかせるには自分はどうすればいいかを考えたい。これは仕事でも同じこと。相手の視点で考えて、出来る範囲で相手に合わせる。これは相手との関係を円滑にしたいという自分の願望のためにやっていること。
事実婚をディスっているわけではない。俺の場合は結婚リスクは許容できるのでそれなら事実婚に固執しなくてもいいと思っただけ。結婚でも事実婚でも二人に合ったほうを選べばいいと思います。
でも自分が親だったら子供が事実婚でも全然いいと思う。
終演!