良好な人間関係に必要なもの

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ツイートを見て絶句した。これは奥さんが不憫すぎる。嫁が子供の面倒を見るのが当たり前と思っているのだろう。夫が日頃から子育てに非協力的で気遣いに欠けるとこうなる。逆に相手が鬼嫁で夫が不憫な扱いを受ける場合もある。どちらも片方の負担が増えすぎると不満が募り関係が悪化する。

今までの人生で、小学生から20年以上の付き合いのシンくん(@sin_308)や高校から15年以上の付き合いのけんずぃーくん(@kenzy_zz)たちと仲良くやってきた。オンラインで出会った関恋工(関西の恋愛工学コミュニティ)の皆様とも2年以上の付き合いになる。

今後もこの関係が続くかは未知で、婚約中の彼女とも結婚後に関係が悪化して離婚する可能性もある。このまま良好な関係が維持できるかは未来にならなければわからないが、今回は人付き合いで大切にしていることを書く。

良好な人間関係に必要なもの

①気遣い、思いやり

自分の都合しか考えない、相手の視点を捉えない、そもそも捉えようとする気のない人が上手くいかないのは当たり前。友人関係も仕事も結婚も相手あってのことだから相手への気遣いがなければ相手もこちらを気遣おうとは思わない。気遣いは奥が深いが、相手の負担が重くなっていないか気にかけている。

相手と自分の負担割合は同じくらいか、自分が少し多いと思えるくらいが丁度いい。自分が気付かないところで相手が負担に感じていることもあるので負担割合は多いくらいで均等だと見積っている。

負担とは金銭負担と時間や手間といった実務負担があり、金銭負担は金で数値化出来るが、実務負担は店の選定や予約、幹事、旅行の計画、家事育児等など数値化しにくい。仮に夫が家事や育児をやりたくなければ外注サービスを利用することで妻の実務負担を減らせる気遣いが出来るとベスト。

外注出来るほど稼いでいないなら実務負担も負うべき。家事育児を丸投げして、家のことを顧みない夫だと相当ストレスがたまるのだと母を見て育って実感した。夫の仕事が優先なら、妻のほうが負担が重くなることもあるだろうが全て丸投げせずに夫も日頃から協力するのが良好な夫婦関係に必要なのだと思う。あと夫へ家事育児の協力を求めるなら専業主婦はやめたほうがいい。

食事の会計時は自分が多い目に払うのがベター。奢るときは相手に気を使わせないように理由を付けられるとベスト。「〇〇祝い」「〇〇のお礼」「わざわざお越しいただいたので」「(自分が行ったとき)知らない場所を案内してもらったので」など理由はなんでもいい。奢る理由が見つかったときは奢ったほうがいい。大体の人は奢られたら快く思うし、自分の印象がよくなれば信用値が上がる。

但し、相手も同じ価値観のとき(多く払いたい/奢りたい)はお互い半々の負担割合になるよう配慮すること。この価値観の人は相手と対等な関係を望んでいる。そのため相手に払わせすぎたら借りに感じてしまうし、半々のほうがお互いに気兼ねない。相手の価値観は自分の振る舞い(奢る/多く払う)でわかる。

飲みに誘うときは相手の家庭や仕事、時間や場所に配慮すること。

気遣いスキルのレベルで人間関係の質が決まると言っても過言ではない。今あなたの回りに魅力的な人がいないなら、それはあなたに魅力がないから。心から信用出来る人がいないならそれはあなたが誰からも信用されずに生きてきた結果だ。

自分の魅力を上げれば魅力的な人と出会える。逆に自己中な人はどんどん人が離れていく。気遣いについて例をあげればきりがないのでこの辺で。

②独善的な価値観の押しつけ

価値観は人それぞれ異なるので自分の価値観を押し付けてはいけない。押し付けではなく、自分と他人は違うということを理解すればいい。

例えば俺は結婚制度は非合理的で子供が欲しければ事実婚、婚外子、夫婦別姓、別居でよくて、結婚自体に意味はないと思っている。しかし世論の大半は結婚=勝ち組で、独身=負け組みたいな謎の価値観を人生の幸福度の指標としている。その傾向はアラサー婚活女子や既婚者に顕著。

結婚の実態なんて3組に1組は離婚するし、事実上破綻している関係も含めれば半分以上は上手くいっていない。旦那の稼ぎが少なければ離婚しても満足な養育費は取れないし、生活費が自転車操業なら共有財産もないので旦那をATM代わりに婚姻関係を継続している夫婦も少なくないだろう。こんな悲惨な状況で始めから籍を入れる必要がどこにある。

あんな紙切れ一枚にハンコを押し合うバカげた文化を幸福と定義し憧れを抱き、アラサー婚活女子は年収600万以上、独身、誠実な30代男性という存在しない相手を求めて彷徨いながら見つけられず、自分は不幸だと勝手に思い込むことこそ不幸そのものではないか。

結婚の価値観には1mmも共感しないが、それを大切に思っている人を否定しない。それが幸せだと思うなら目指せばいい。既婚者でも婚外恋愛をしたい人は好きなだけすればいい。恋愛に興味がない人は趣味や仕事に没頭すればいい。揚げ物や甘い物が大好きな人は好きなだけ食べてデブればいいし、ギャンブル、タバコ、酒、スマホゲームで人生(時間)を満たすのも自由だ。

親、子供、友人、嫁、夫、上司、部下、全ての人間関係において他人の価値観や考えが自分と違ってもそれを否定したり強制しようとするのは驕りだ。自分の価値観を押し付ける人に深い信頼関係を築くことはできない。

相手の心を開くためには何でも柔軟に理解、許容出来る度量が必須で、自分の価値観の押しつけはただのワガママな自慰行為。俺は自分の価値観を押し付けてくる親父もワガママな子供だと思っていて、母と上手くいかなかったのもそれが原因と思っている。

人間関係が上手くいかない人は相手への気遣いを怠っていないか、自分の価値観を押し付けていないか(タスクの介入)、また、相手の価値観を理解しようとしているか考えてほしい。

仲良くしたいと思う相手がいたら自分が相手の視点に合わせること。そうすれば良好な関係が築ける。もし、自分の負担が重く感じたらその時は自分から関係を切ればいい。逆に相手に負担を負わせすぎたら関係を切られるのは自分ということを肝に銘じておかなければならない。

根本にあるのは相手への敬意。これが恋愛でも友人関係でも仕事関係でも、良好な人間関係を築くために必要だと思う。

終演!