気遣いスキル ~言い方/言葉選び~

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言い方や言葉選びも気遣いの一つ。気遣いスキルについては以前書いた。

今回は言い方/言葉の選び方について思うことを書きたい。俺自身、親や教師、先輩、上司に偉そうな口調をされるたびにイラついたり嫌悪感を抱いてきた。だから人に何かを言ったりお願いする時はできる限りトゲのない言葉を選んだり、相手の気分を害さないように気をつけている。

気遣いスキル ~言い方、言葉選び~

相手が部下や下請けでも「あれやっといて」「なるはやで」なんて雑な頼み方は避けている。

「これコピーとっといて」より「これコピーお願いしてもいい?」

「やっといて」より「やってくれると助かります/助かるんですが」

「急いでやって」より「急ぎませんのでお手すきのときにお願いします」

「〇〇はダメって言ってんだろ」より「〇〇に気をつけてください」

「は?」より「ん?」

「はいはい」より「はいはいはい(理解した感じで頷きながら)」

意味は同じでも言い方を変えるだけで相手に与える印象は異なり、その結果自分の思い通りに事が運べることは多い。相手に対する敬意ある対応は配慮のように見えて実は圧倒的に自分の利に繋がる。

やってもらって当たり前なことなどないのだから、何かをやってもらった時は「ありがとう」や「助かります」と感謝を伝えるのを忘れないように気をつけている。(あまりやりすぎるとくどいが)

毎回同じことを言わされる相手に対しては「何回言わせんの!」とキレるより同じトーンで同じことを言い続けたほうが相手に響く。

これを坪田信貴さんは「ありのままフィードバック」と命名した。効果的なので俺も真似している。

私情を挟まず同じトーンで言い続けていれば相手は『あ、しまった。また忘れてた』と思い始める。そう思われればあとは勝手に改善してくれるので尚更感情を挟む必要がない。ありのままフィードバックに必要なのは度量と忍耐力。俺が逆の立場なら自分のど忘れや凡ミスに対して一切感情を挟まずに同じトーンで指摘さ続けたらその人の忍耐力の強さや度量に対して「すげぇ」と尊敬して信頼する。

実際は自分の思い通りにいかないとすぐキレる大人がとても多い。子供に対しても「何回言ったらわかるの!!」「やめなさい!」と声を荒らげて怒鳴りまくってたり「〇〇って言ってんだろ!」等言葉使いの汚い親をよく見かけるが売り言葉に買い言葉の応酬がヒートアップしてどちらが子供かわからなくなる。

例え相手が子供でも、いや、子供だからこそ言葉選びや言い方が命令口調になっていないか気をつけたほうがいい。自分が子供の頃、大人に命令口調をされる度に嫌悪感と反抗心を抱いてきたのでその気持ちを忘れないようにしている。

言葉を選ばない人は自覚なしに相手を傷つけたり、イラつかせたり、やる気を削いだりしていることが多い。言い方の気遣いの欠如が関係悪化の原因になることもあるので自分の考えや意見が相手に受け入れられない人は言葉選びに問題はなかったか思い返したほうがいい。信頼関係がなければ何を言っても拒絶される。その信頼関係の構築に必要なのが普段の言い方や言葉選びの気遣いの積み重ね。

また、ツイッターではクソリプもよく飛んでくるが、クソリプを飛ばしてくるアカの言葉選びや言い方には礼節も品位の欠片も感じられない。見知らぬ相手に対していきなり「お前」呼ばわり。タメ語、「ボケ」「バカ」「○ね」、人格否定等、匿名のネットだから許される/関係ないとでも思っているのだろうが相手が人である時点でオフラインと変わらない。道ですれ違う他人に対して暴言を吐くのと同じことをしている自覚がない。そんな人は気持ち悪がられてブロックされたり相手にされないのは当たり前。

ネットとリアルを分離して現実(リアル)の愚痴や不満、イラつきをネット上で発信したり、見知らぬ誰かにぶつけて憂さ晴らしをしたところでリアルには何の影響も与えないので意味がない。

オンライン上でもマナーや礼節が欠如した人には近づきたくないし、そういう人はオフラインでも同じだと想像がつく。知らない人なら配慮する必要はないとか思っている時点で自己中心的な思考なので人間関係が上手くいっていないのは想像に容易い。

これがもし言葉選びや言い方に気をつけて、礼節を重んじるアカならどうだろう。誰かに興味を持たれてお互いに興味を持てばオフラインで会うかもしれない。気が合って飲み仲間になるかもしれない。仕事に繋がるかもしれないし、お互い協力し合える関係を築けるかもしれない。

言葉選びや気遣いの欠如、それらを軽んじることは自分のあらゆる可能性を狭める。敬意を欠いた言葉遣いのクソリプなど最たる例。「私は知らない人をお前呼ばわりして暴言を吐きまくる愚民です」と自分で自分の評価を落としていることに気付いていない。

逆にこれらを重んじている人は信用、信頼、実績、人脈などあらゆる可能性を広げていく。自分の言葉の使い方で相手の評価が変わり、それが結果的に自分のためになることを理解しているからだ。 それに普段言葉選びに気をつけている人は相手の言葉選びの気遣いにも気付く。自分のレベルがある程度高くなければ相手のレベルを計ることはできない。

たかが言葉使い、されど言葉使い。この重要さに早く気付いたほうがいい。知っている人は言葉選びに神経を尖らせている。

終演!

【 宣 伝 】

書きました!旅行note第二弾。

青森観光レポート