12年勤務/手取り14万男について思うこと 時給=労働戦闘力

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都内勤務12年目、手取り14万で「日本終わってる」と愚痴る人に対して堀江貴文さんが「お前が終わってる」とディスって炎上していたがブラック企業の冷遇を愚痴りながら働いている人は多い。俺も労働力を買い叩かれていた。

NOAHさんからリクエストも頂いたので今回はそれについて。(すみませんが伝記調ではありません)

12年勤務/手取り14万男について思うこと
時給=労働戦闘力

高校からずっとバイトをしていたが時給750円というのも低すぎる(当時の最低賃金は641円)。時給とは別でもらっていた月4,000円の責任者手当(シフトリーダー的な)で高校時代の俺の小さな承認要求は満たされていたがあんなものパンの耳で野良犬を飼いならすようなもの。

時給が小刻みに10円単位で上がるかどうかで小刻みに一喜一憂していたあの頃の純真さが微笑ましい。今の俺なら自分の実力が時給に反映されていないと思えば店長のハゲ散らかした油ギッシュな頭をバーナーで炙って焼け野原にしてから店を颯爽と去る。

新卒で就職した会社もヤバかった。総支給が21万で手取り17万くらいだっただろうか。それも労働時間が長く残業代は月給に含まれているというブラック仕様。その会社でどれだけ残業しても残業代が出ることはない。

毎朝6時に起きて7時までに出社。在庫の棚卸しと朝礼の準備をして8時から朝礼、その後は社内/会社周辺の掃除。8時40分から部署のミーティングが始まり、前日の業務と当日行う業務を報告して上司から指示をうける。9時から本格始業。

電話応対、社内社外のメールチェック、返信、注文処理、発注、見積もり、未受注の案件のフォロー電話、会議、営業回り、打ち合わせ、出荷作業、勉強会、ISO、5S管理、翌日の朝礼の資料準備、日報、懇親会やBBQなど社内イベントがあれば準備は新人が担当。

会議や勉強会が17時から開始なんてのはザラで定時で帰らせる気などサラサラ無い。そうこうしていると帰宅時刻は21時を回ることも多々。それから飯を食べて風呂に入ったら23時。肉体的にも精神的にも結構きつかった。

以前の俺の生活よりもっと酷くて寝る間もないくらい働く人もいるだろう。だがこれはしんどい自慢でマウンティングしたいわけではない。もっとしんどい人がいるのはわかっている。

主張したいのは1日12時間以上働いて月給21万が狂っているということ。仕事がトロくて時給が相対的に下がるなら自分のせいだが、会議や勉強会を17時から開始する社風とそれに違和感を感じない上司や経営者の頭が狂っている。当時は会社で働くって大変だな~とか思っていたが、こんなゴミ会社に労働力を提供してはいけない。

以前の仕事を時給換算すると

1日12時間×22日=264時間

これに土曜は隔週で午前中は仕事だったので

4時間×2日=8時間を足して272時間

210,000円で割ると時給772円!高校時代のバイト以下じゃないか。ボーナスを足していないと思われるかもしれないが、以前の会社のボーナスなどゴミみたいな額でそれを考慮しても時給800円を超えない。

うちの会社の時給も計算してみた。

・月に45万稼ぐ人の業務の場合

1日9時間×24日=216時間

450,000円/216時間=2,083円

・月に35万稼ぐ人の業務の場合

1日6.5時間×25日=163時間

350,000円/163時間=2,147円

前職の時給の2倍以上、いや3倍に近い。

しかもこれは拘束時間で計算しているので実務時間で計算すればさら上がる(休憩は自由)。もちろん社会保険(健康保険、厚生年金、雇用保険)も完備。

別に自社自慢したいわけではない。求人だって恋愛同様、競合他社(他の異性)との奪い合いなのだから事業主は魅力的な仕事を提供出来なければ人材を確保出来ない。

であるにも関わらず求人出しても人が来ない来ないと嘆くおバカな経営者は多いが

 

 

こじらせ婚活女子か!

婚活女子が相手の年収、容姿、学歴、浮気しない誠実な男などの条件でスクリーニングをかけまくり対象が0になるのと同様、こじらせ経営者は薄給でバリバリ働いてくれる社畜を望んで誰にも相手にされていない。

お前の会社に人が来ないのはお前の会社に魅力がない、つまりモテない会社(仕事)だからだ!うちの会社は求人を出せば人は来る。あとはその中から有能そうな人を選ぶだけ。モテる女が言い寄られた男から良いと思える人を選ぶようにモテる会社も人に困らない。

話はそれたが自分の仕事の時給を計算してみてほしい。時給とはあなたの労働力を数値化したもの。もし正社員で時給1,000円を下回っているならやめたほうがいいかもしれない。2019年度の最低賃金は大阪で964円、東京で1,013円。

今や求人情報には時給1,000円以上のバイトで溢れかえっているし、それでも人手不足は深刻だ。また、堀江さんが言うようにクラウドワークスで仕事を受けても金は稼げる。仕事が楽しい、経験や知識を積むためとかならいいが金を稼ぐために働いているなら時給は意識すべき。

手取り14万のゴミ企業で耐える必要などない。むしろあなたが安い労働力でゴミ企業を支えている限りいつまで経っても待遇は変わらないし、経済発展の妨げにもなる。人手不足こそ職種全体の待遇の改善に繋がり、人件費の高騰が自動化(テクノロジー)を加速させる。

俺も弱小企業ながら大手に負けない年収(時給)を払える仕事の提供を目指している。仕事とは経営者が提供する商品でもある。俺が逆の立場でも金を稼ぐなら手っ取り早く稼げて楽で時給の高い仕事がいい。

恋愛と同じく魅力的な仕事に人は集まる。そして魅力的な仕事環境を提供できる雇用主と雇用者の間に信頼関係が生まれ、会社の利益の向上がお互いの利益(給料)に繋がると両者の目的が合致する。目的が合致した組織は強い。

あなたの仕事が「知識や経験を得るため」「ゆるふわで稼ぐ」といった目的と一致していないならさっさとやめたほうがいい。これが前職を辞めて思ったこと。

会社をクビになっても死なないし、会社をやめても死にません。

労働戦闘力(時給)を上げよう。因みにわたしの労働戦闘力は

34000です

(※働かないだけです)

終演!